学校の成績 school record 2003 8 7
昔、こんな学生がいたそうです。
入学した時は、上位の成績だったのですが、
いつの間にか、成績が落ちていき、
気がつけば、成績が中位というよりは、下位に入り込んでいた。
国語も、英語も、数学も、理科も、社会も、さえない成績となっていました。
なんとか、しなくては、と考えて、
勉強に励みました。
しかし、焦れば焦るほど、努力が空回りしました。
そこで、戦略を考えました。
今までは、5科目全部をよくしようと、がんばりましたが、
結局、成功しませんでした。
そこで、できることから、小さいところから、やろうとしました。
不得意な科目を強化するか。
得意な科目を強化するか。
しかし、今は、自信を失った状態ですので、
不得意な科目を勉強する気にはなれませんでした。
そこで、得意な科目をさらに強化する作戦にでました。
しかし、1学期が終わる時は、散々な成績に終わりました。
なにしろ、得意な科目に、エネルギーを集中した結果、
他の科目は、さらに成績が低迷しました。
また、得意な科目も、大きな科目でしたので、
すぐに努力の成果がでませんでした。
しかし、この学生は、受験には勝利したそうです。
短期では負けたかもしれませんが、
長期では勝ったのです。
なぜ、この学生は、このようなことをしたか。
それは、この学生は、野菜を育てていたからです。
家庭で、そういう役割だったのです。
野菜を買えば、すぐ手に入りますが、
野菜を育てれば、半年はかかります。
小さな成功体験をしていき、やがて、中程度の成功となる。
人間は、いきなり大成功を狙っても、無理です。
小さな成功体験も重ねれば、大きな成功になります。